『グッバイ・キム生活』その1139
かなり遅ればせながら『グッバイ・レーニン』をスカパーで見た。意識不明中に東西ドイツが統一されてしまった母親と、意識が戻った母にショックを与えないようにする家族の話。結局母は統一という事実を知るのだが、理由はウソを教えられたまま死んでいった。真実を知るよりもこういうウソを信じて死ぬほうが幸せなのかもしれないし、歴史という事実もこの映画で語られているような方向での統一の方が理想的ではないかと考えさせられた。
韓国が北朝鮮との関係を友好的に進めているが絶対に統一を望んではいない。統一したくないからこの状態をぬるく続けるために友好的関係を演じているのだ。だとすれば北朝鮮が変わらなければ何も変わらない。蓮池さんがいっていた『俺たちの23年間を否定するのか』という発言に全てが含まれていると思う。そこを否定せずに変えさせる努力をしていかなければならない。なにせ国として幼児なのだから大人の正論は通らない。周辺国はボスが死ぬのを待っているとしか思えない。ボスが死んだら中から変わるという期待もしたい。