『わおきつねざるうどん生活』その1256
私がプログラマーになりたての頃、消費税というのが導入された。当時は3%だった。システム開発というのはプログラムの中に3%という数字を持ってはいけない。まぁ使い捨てのプログラムであれば3%という数字自体をコードに書いてしまうこともままあるのだが。で。どうするかと言うと、外出しにしておく。何故ならばいつ5%や10%に変更されてもプログラムを書き換えなくて済むからだ。外出しというのは腹の上に出すことではなく、パラメーターで渡したり、ファイルを読ませたり、データベースに格納してそこを書き換えればそのパーセントで動くという基本的な考え方だ。
これを各プロジェクト、各会社単位でやっているのだが、当時の私は『日本の消費税は1つなのだから日本中で1箇所3%という数字を持っていればいい』と発言して周りがぽかーんとしてしまった経験がある。インターネットが無かった時代だからだ。
今ではこういう考え方も受け入れられるだろう。発想を何段階も飛ばしてしまうと現在の技術では実現不可能なことまで思いつき、『人間が脳みそで考えられることは将来実現する』らしい。