『こんな老人には絶対なるまい生活』その1443
老人が老人であることを利用して、世間についてゆけないフリをするのに腹が立つ。先日参加したバスツアー。隣の席のおばあさん2人。フィルム式カメラを持ってフィルムを入れようとしている。あほだ。『そこのおにいさんにやってもらえば?』と一人が小声で言う。おにいさんとは私のことだろう。あほだ。デジカメ世代の人間だからむしろフィルムの入れ方など知らない。(そうでもないか)。。。フィルムが入れられないのだったら、こういう老人こそデジカメにしたらいいのに、『新しいものは分からない』と逃げる。古い物だって分からないくせにだ。
母がカラオケの練習をするというので、カセットテープレコーダーが欲しいと言う。前のは壊れた。それを一緒に買いにいったのだが、果たして老人に『カセットテープレコーダー』が便利だろうか?ICレコーダーの方が絶対に便利なはず。
母にICレコーダーをすすめたのだが、『新しいものは分からない』とかたくなにカセットテープレコーダーが欲しいと言う。
4千円程度だったので買って帰ったが、まず録音の仕方が分からない。何故だ?
今まで使っていたものと、そう大差が無い。ボタンを見てどれだどれだと悩んでいる。サルと一緒だ。文字が日本語で書いてあるのだが、字が小さくて分からないという。前の機種で一体何を学んだのだろうか。
同じ赤いボタンである。私たち世代なら『赤押せばたいてい録音だろう。そうじゃなかったら私が悪いのでなくメーカーが悪い』という予測が成り立つ。同じ人間でありながらなぜそういう予測が立てられないのだろう?
しかも録音のテストが終わったらA面とB面をひっくり返そうとしている。巻き戻しのボタンを教えたら、その横のボタンは何だと聞く。私たち世代なら『巻き戻しのとなりだったらたいてい早送りだろう』という予測が成り立つ。同じ人間でありながらなぜそういう予測が立てられないのだろう?
というようにカセットテープレコーダーというのは実は大変扱いにくい製品だ。頭だしだってあたりをつけて巻き戻しと再生を繰り返さないと分からない。
こういう老人にこそICレコーダーの方が絶対に便利なはず。『新しいものは分からない』と逃げる。古い物だって分からないくせに何故そういうのだろう。って自分が70歳になったらどうなっているか。
この日記を70歳の私が読むよう祈っている。タイムマシンをバリバリに操っていることを望む。