『敗北と死に至る道が生活』その1913
阿部寛が抱えて持ってくるようなハムを買ってきて厚切りにしてハムカツを揚げてみた。ついでに普通の薄いやつも。普通の薄いヤツの方が断然おいしかった。何故だろう。厚み?ついでにギョニソもやってみた。ギョニソは全然うまくない。天ぷらの方がいいかも。ギョニソとは魚肉ソーセージのこと。料理って味以外の何かでも変わってしまう。温度とか。手順とか。一つ何かをするかしないかで全然違う。
面白いと言えば面白いが、一人暮らしならば絶対店に行った方がいい。テレビや雑誌で一食あたり200円!とか言うが、大根100円で買ってきて十分の一しか使わなかったから10円として計算している。大根十分の一を10円で売っている訳ではない。結局後ろに90円分残っていて一週間くらい大根を無理して食べるハメになる。プリン作るのも最低4個は作ってしまう。誰が食べるのだ。
再び使う頃には賞味期限切れになっているバニラエッセンス。最初から腐っていたんじゃないかと思わせるアンチョビ。バニラアイスにかけて以来使い道が分からないバルサミコ酢。周辺機器ばかり増えて邪魔くさ。
自分で作ったからと言って、おいしいものが出来る訳ではない。料理をやる度に「二度とするものか」と思う。でも残った油を使い切りたい。ってまた天ぷらやっちまうんだろう。油物が好きな割にはさほど太らない体質で良かった。