『敗北と死に至る道が生活』その1963
私がマニュアル車に乗っていた頃、ジムニーは武骨な作りなのでシフトレバーも結構ブルブル振動していた。シフトレバーに手を乗せていたら、助手席に乗せた甥っ子が「そんなに怖いなら運転しなきゃいいでしょ!」。そんな甥っ子も今はカーナビのソフトを作る会社に就職した。A地点からB地点まで角が少ないルートを優先するそうだ。だからこっちの方が早いと言われても困ると。カーナビで羽田空港って入れたら駐車場じゃなくて滑走路に誘導されたと文句を言い合っていた仲なのに、いつから「あっち側の人間」になってしまったんだと姉と嘆いている。
長いものには巻かれて、短いほうがマカロニだ。覚えておきたまえ。