『敗北と死に至る道が生活』その1998
4/29 の日記。晴れ。一人旅。近所のホテルからリムジンバスで羽田。羽田からの長崎。長崎空港でなんとかうどんと角煮丼を食う。安ホテルを予約しておいたが、普通のマンションの一室を貸しているタイプでキッチンもついていた。長崎の夜景を見に稲佐山にロープウェイで登った。
港の反対側に日が沈む。
全盛期に比べて光量が落ちたという。祝日のせいかとも思ったが山のほうは民家の住宅なのでむしろ休みのほうが灯りが増すはずだ。東京はオフィスの明かりなので、土日の夜景は本領を発揮していない。
戻ってちゃんぽんか皿うどんを食べようとしたら20時で閉まってしまった。。関係ない天ぷらを食べた。京都で吉野家に行ったことがあるのを思い出した。
4/30 の日記。
晴れ。一人旅。空港でちゃんぽんを食う。長崎から対馬行きの双発機に乗った。40人乗りで窓から車輪が見える。車輪が出なくて胴体着陸したと聞くボンバルディア製。私にとっては初めてだが、機長はほぼ毎日乗っているから安全なんだろう。
対馬ではレンタカーを借りた。石の屋根の家や綺麗な神社があって違和感が無い。大陸系の神社は屋根のソリが微妙に違っていたりするが日本的な曲線であって、明らかに日本の国土であることを身をもって確認した。青空に日本国旗が突き刺さっていた。展望台から眺めたら島と海が折り重なって見えて凄かった。
夜はホテル近くの鮨屋。高そうだったのでにぎり一人前の値段を聞いてから入った。地元の肴には地元の焼酎が合う。はじめてなまこを食べた。不味くは無いがうまくも無い。
本土からの旅行者は減って韓国からの旅行者は増えている。島で生きてゆくにはお金を落としてくれる韓国人もお客さんとして迎えざるを得ない。一部のおっさん連中は禁止されている撒き餌を平然と行い、タバコの吸殻を撒き散らし、歩道一杯に並んで、飲食店では大声で話している。そこで地元の人は大人しく生きている。
ホテルの入口にあった注意書き。読めますか。日本語で小さく「窓から物を投げないで下さい」・・・日本人には言わなくても当たり前のことまでこうして書かないといけないようだ。
5/1 の日記。
晴れ。徒歩で散歩。
対馬山猫・・・ではないけど。それっぽい。光と影がいい感じでしょ。
地元のコンビニでなんとかにぎりを喰う。石碑があって、終戦後の引き揚げ船が悪天候で対馬で一時待機し、その後本土へ出向したのだが、日本軍が仕掛けた魚雷に当たり、沈没したそうだ。それの記念碑。海難事故では青函連絡船につぐ被害者だったと。初めて知った。終戦の後なのに可哀想だ。
対馬は日本の蕎麦の原点があると聞いて食べてみたが原点だからと言ってそれがおいしいとは限らない。原点を本土で磨きを掛けたのが今の蕎麦なのだと感じた。
対馬からフェリーで博多へ。夕方嫁と現地集合で合流。ここから「旅」でなく「旅行」になる。天神のイムズに入っている回転寿司の「磯貝」。回転寿司だがほぼ注文。うまくて安い。いい店だった。
5/2 の日記。
晴れ。博多から鹿児島へ新幹線。まだ全線開通してなくてリレーつばめという特急で新八代で乗り換えないといけない。鹿児島中央駅に降りた瞬間から薩摩揚げの試食がやかましい。油で揚げたらなんでもうまくなる。黒カツ亭で黒豚のトンカツを食べる。ここのが一番うまかった。
レンタカーで知覧へ。嫁が石焼き芋が喰いたいというので買った。まっ黄色。知覧特攻平和会館へ立ち寄る。引き揚げられたゼロ戦が展示してあって触れる位置にあるが触れない。おばちゃんがぞうきんで普通に掃除していた。なぜ今でないとダメなんだろうか。
天皇陛下万歳の遺書に本心を想像するが全く想像出来ない。当時の空気。大本営発表のウソ。将来の日本を信じて飛び立っていった戦士たちに出来ることは、彼らに恥じないように、まっとうに生きてゆくことだけだ。
知覧の新茶を試飲。きちんと淹れたお茶はうまい。自宅でやる自信が無かったので買わなかったが。
指宿までは開聞岳が綺麗に見えた。ホテルで夕飯はバイキング形式。砂蒸し風呂に入る。砂が重くて熱くていいらしい。少しづつ動いてないと低音火傷するらしい。みみずになった気分。
5/3 の日記。
晴れ。朝食もバイキング形式。指宿から屋久島行きのフェリーに乗る。レンタカーを借りた。白谷雲水峡を散歩。
弥生杉を見る。屋久杉自然館で縄文杉の折れ枝を見る。でかい。こんなでかい枝が折れてしまったのか。昼飯はカツカレー。屋久島はあまり食べたいものが無い。縄文杉は往復10時間なので最初から諦めていた。今後見ることもないだろう。
ウミガメが産卵しに来る浜。
今日はいい宿がとれなくて安ホテル。言うほど安くも無い。夕飯は悲惨だった。外人さんが一人で来ていて食事が可哀想だったが知ったこっちゃない。ビールでごまかした。嫁は酒が飲めないので可哀想だ。
5/4 の日記。
若干天気が悪い。またしょぼい朝食をいただき、がじゅまる公園を見てからフェリーで鹿児島に戻る。黒福多という店で黒豚ロース。カツばかり食っている。早めに城山観光ホテルへ。このホテル、ロケーションも人の対応も全て素晴らしい。夕方桜島が噴火したらしい。雨で曇っているので、なんだか分からない。夕飯はホテル内の日本料理で黒豚のしゃぶしゃぶ。一人前と単品の料理を二人で喰う。芋焼酎のお湯割り。昔来た時は臭くて飲めなかったんだが、うまい。おっさんの味覚になったんだろう。
5/5 の日記。
晴れ。城山のオープンテラスでバイキングの朝食。和食で1回、洋食でもう一回食べてしまった。嫁が「なぜ人には限界があるんだろう」と名言を吐く。スポーツ選手が言ったのなら名言だが、単なる食いしん坊だ。
半日観光バスに乗る。
島津邸の別荘と桜島。日本国旗は薩摩藩が作った。日本で無く薩摩としてイギリスと戦争してんだから大した根性だ。戦争するには製鉄技術、造船技術が要る。金と人とサムライ魂。日本に鹿児島があってよかった。
バスごとフェリーに乗って対岸へ。昨日の火山灰が道路を覆っている。今日は快晴で霧島から開聞岳まで見えた。昼は駅のトンカツ。カツばかり食っている。
鹿児島の路面電車は軌道に芝生が生えていて、きれい。
新幹線で博多まで戻る。夜は博多のもつ鍋。リッチモンドホテルというところに初めて泊まったが良かった。
5/6 の日記。
晴れ。朝の便しか取れなかったので早めの福岡空港。明太子を買う。明太子はでかいヤツを買えばどこ屋でも間違いない。でかいヤツの切れ子。製造過程で皮が破れた不良品だが、どうせ切るんだからじゅうぶん。羽田に着いたら雨だった。
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