『敗北と死に至る道が生活』その3675
シーナ&ロケッツのシーナさん死去。「パソコンでシナロケの35年分の音楽を聴きながら、息を引き取ったという」。。。私の青春時代に色を付けていただきありがとうございました。昨年仕事を辞めて以来プー太郎だ。
IT業界の、特に開発現場というのは常に修羅場だ。例えば車を作る現場では完成形が見えていて、設計書も完璧に決まっている。製造部門はそれに基づいて作り上げればいい。知らないけど。一方でIT業界は完成形があまり見えない内に製造が始まる。おそらく要件定義を出す側がバカなのだろう。車と違って途中で仕様変更がバンバン入る。私みたいに慣れた人は仕様を聞いても信用せず2,3日放置することがある。案の定「あの仕様はなかったことにして欲しい」とアホな要求が入る。
いまでも若い人は21:00,22:00まで残業しているだろう。家のローンだか教育費だかの捻出かどうか知らないが、忙しいフリをして給料を上げているのはバレバレだ。上司だって以前にやっていたことだから文句も言わず、下手すりゃ早く帰る優秀な人を白い目で見ている。会社にとって社員の残業代を支払うのは損金扱いだ。損金を発生させる社員はクビにすべきだと思うのだが、日本の会社はそうはなっていない。バカばっかりで成立しているのなら、勝手にやっていればと思う。もうそんな状態につきあうほど人生は長くない。
テレビ業界も同じようだ。外部の制作会社に制作を委託したから。これを言ってはいけない。てめぇのところで作れないから外部に委託するくせにロクなチェック体制もないから丸投げしたものを放送する。褒められれば自社として受け止め、問題があれば外部のせいにする。こうして下請け会社が安い賃金でバカを見る世の中。私にはこれを改善する時間はない。恐らく多くの政治家が「私にはこれを改善する時間はない」と思っている。世の中縄文時代からそんなもんだ。
さてこれから何をしようか。全く決めていない。時給の仕事でもやるつもりだ。給料は確実に下がるが人生の質は上がる。そこそこ食っていければそれでいい。仕事を辞めてからというもの、やけに空が青い。