『敗北と死に至る道が生活』その2044
おでこに出来物が出来た。「出来物が出来た」はおかしいか。だとしたら何だ。出来物った。か?おでこにニキビが出来た。ではウソになる。ニキビは青春時代にしか出来ない。確実に青春時代ではない。さだまさしの「アントキノイノチ」を読んでるせいか。さだまさしの歌は聴かないが、何故か本は読む。故人の部屋掃除と登山の話。故人の部屋掃除という仕事がある。親族が片付けると情が入るが仕事として割り切ってやってもらえるとありがたい。変な物が出てきても淡々と破棄するだけだ。知らないことなのによく書けるものだ。
土日の昼間。都内。例えば山手通り。オープンカーに乗っているのはお洒落っぽいオヤジが一人ぼっちで乗っている確率が高い。と、あるエッセイで綴られていたので、注意深く見てみるとなるほどそうだった。
なにげなくたどり着いたミムラ さんの文章。うまい。「おいしい油」についてのエッセイが良かった。
私の実家、千葉県は獲りたての落花生を茹でて食べる。母が、落花生の豆イコールピーナッツ。は根っこに出来ると言い張る。殻が茶色くて地中に入っているので根についていると思われている。落花生は空中で出来たものが落ちて地中になるのだと説明してきたが、徐々に自信が無くなり、最後に「近所の人には言わないほうがいい」と捨てゼリフを吐いてきた。
今、ネットで調べたらやはりそうらしい。根になるのは芋系で、枝豆も大豆もいんげんもえんどう豆も落花生も豆系は全て空中に出来る。
近所の人には言わないほうがいい。