『敗北と死に至る道が生活』その2275
ネクタイ。クビを締めるからネックタイトの略である。人には言わないほうが身のためだ。ネクタイの存在がよく分からないのだが、スーツにはネクタイなのでしている。朝締めるとき太いほうより細いほうが長くなっちゃったりすると締めなおしたり、どこでどうなったのか細いほうが表裏が逆転したり、好きでやっていることでもないのに時間を取られるのはバカバカしいので「どうでもいいわいボケ」と一人でつぶやくときがある。
ネクタイを買うときもそうだ。欲しくもないものを選ぶ時間がもったいない。色やら柄やら素材やら100万種類くらいある。そんな中から1本選ばないといけないのだ。欲しくもないのに。しかもそこそこ高い。シュレッダーに巻き込まれて首を絞められたという話も聞いたことがあったりなかったりだ。
こんなものに時間をとられたくないので、必ず黒を買うようにしている。数ある選択肢が一気に絞られて楽だ。
家にあるネクタイ。毎日替えてんだけど誰も気がつかない。