『敗北と死に至る道が生活』その2517
餅をのどに詰まらせて死ぬ老人が結構いる。とは言え、自分の両親が餅をのどに詰まらせて死ぬ可能性だって否定できない。もっと言えば自分が餅をのどに詰まらせて死ぬかもしれない。たかだか餅ごときに命を奪われてしまうとしたら、バイクで居眠り運転しても、車が横転しても、スキーで木に激突しても、インドで乗った飛行機の次の便がハイジャックされても死ななかった今までの人生は何だったんだ。というくらい人はあっけなく死ぬ場合がある。だのに「こんにゃくゼリー」は責められて「餅」は責められない。比較したことは無いがきっと餅で死亡する人の方が多い気がする。だとすればその差は何だ。餅で死ぬのは老人でこんにゃくゼリーで死ぬのは赤ちゃんだからだ。きっとそうだ。国は老人が死ねば年金を払わなくて済むし、赤ちゃんが死ねば将来的に発生するであろう税金収入がなくなるからだ。餅メーカーには喉に詰まりやすいものを開発させている。政府関係者はじじぃどもだから餅を口にしない。この話題も口にしない。私は餅が好きだなどという政治家がいたら連れて来てほしい。あぁそうですか。としか言いようが無い。
そんな餅に関する機密文書がウィキリークスで漏れてしまうという夢を見た。そんな朝。お雑煮を口にした。いつもより小刻みに噛んだ。うさぎ年だ。