『敗北と死に至る道が生活』その2544
iPhone なぞを持ってしまったばかりにますます馬鹿になってゆく。1995年以前、出かける時は路線図を調べ乗換駅を自分で見つけ、糸魚川が渡れるだろうかと天候の心配をしたり、追っ手が来ないか振り返ったりしていたが、今では出かける前に何も調べず、出かけながら調べる。~ingもいい加減にしたまえ。何も考えずに現地に行ってその場で情報収集する。バイク・ツーリングに明け暮れていた頃こんなデバイスがあったら楽しかったかもしれないが、そうではないかもしれない。煩わしさからの開放こそのツーリングだ。
こんな手のひらサイズのくせに私より賢いのか。何かが進化する度に人類はバカになっている。もしかすると叡智の絶対量は変化せず、人間から機械へシフトしているだけかもしれない。ならば恐ろしい未来が待ち構えているだろう。
そう思ったら iPad を壁に叩きつけたくなったという人がいたら私に下さい。
