『敗北と死に至る道が生活』その2665
今日の夕飯は、焼けただれた魚。すりつぶされた蒟蒻芋を固めたものを叩き潰された豆腐でかき回された白和え。平和な里山で刈り取られ煮えたぎる釜で炊かれた稲の実。棍棒で殴られ、傷だらけの身体に酸っぱい何かを染み込まされたキュウリ。畑でのんびりしていたら不意打ちで鎌で切断され、目隠しして輸送され、頭を切られたかと思ったら体中に塩を刷り込まれ、体毛まで抜かれ、挙句の果てに高温の鍋に躊躇なく入れられたオクラの味噌汁。知らないおじさんの臼歯ですりつぶされ、唾液でこねくり回され、暗闇の中で酸っぱいものに混ざって気を失った。神様がそれを「胃酸」だと教えてくれた。。何目線の献立かよくわからなくなった。要約すると日本人でよかったということです。