『敗北と死に至る道が生活』その2701
毎週録画予約している日本テレビ系列のNNNドキュメント。今週のは「ひまわりの咲いた夏」。震災特集の14回目。生き残ってしまったことに罪悪感を抱える中学生。一方で子供を失った家族。遺体は不明。同じ避難所にいる気まずさ。誰も悪くない。お母さんはひまわりを植える。四十九日。亡くなった子供らしき遺体が出た。両親で確認に行く。亡くなった子供の姉に伝える。「顔はわからなくなってたけど間違いない」。生き残ってしまった中学生と子供を失った母親が話す。「友達というよりお母さんみたいだった。みんなの憧れでした」。ひまわりが咲いた。太陽に向かって咲く。輝いていた。ドキュメンタリー番組を撮影するのは容易ではない。撮影スタッフと被写体の意思疎通。何をどう伝えたいか。恐らく説得して納得してくれるまで人としての愛情がないと無理だ。安いタレントを集めてクイズ番組でも撮った方がカメラの前でどう振舞えばいいか分かっているし、よっぽど安上がりだし何故か視聴率も取れる。沢山の電気を使って伝えたいことは他にあるはず。
だから私はドキュメンタリー番組を見る。うちに視聴率の装置などないけど、ドキュメンタリーの方が視聴率がよくなればきっといい国になる。