『敗北と死に至る道が生活』その2823
歯に関しては人一倍清潔にしている。一倍ってことは人並みということだ。4ヶ月に一回何の用も無く歯医者に行く。定期健診してもらうが、いつも綺麗だといわれる。「あなたの方が綺麗です」と歯科衛生士に言いたいのだが小心者なので言えない。行く必要が無いのではないかと自分でも思う。自分でも思うが他人は思わないだろう。ならば自分でしか思わないのではないだろうか。かと言って「行く必要が無いのではないかと自分でしか思わない」だとよく分からない。そんなことはどうでもいいが、左下の奥歯が逆V(ラムダでいいじゃないかという意見はおいておいておいて)になっているのでそこに食べカスが必ずはさまる。子供の頃、あそこのくぬぎのくぼみには必ずクワガタがいる。って行くと必ずいた。それに似ている。角質をつっついてくれる魚がいるそうだが、口をあけてそこに入ると魚が食べカスを食べてくれたらいい。そうもいかないので、歯間ブラシが必須だ。歯間ブラシしてからのフロスしてからのブラッシングしてからのリステリンしてからのベッドインしてからの。近所のドラッグストアは水色のリステリンしかない。水色は若干甘いので茶色いリステリンじゃなければ意味が無い。優しくなければ生きる資格が無い。
口の中が一番清潔な状態。それはなんと食後。緑茶でも飲めば最高だ。食後は食べカスだけ除去すれば磨かなくてもいい。歯磨き粉はむしろ薄ら甘い化学物質を塗りたくるので歯に良くない。口の中が一番不潔な状態。それは寝起き直後。どうせ朝食を食べるので、その後でいいだろうと思ったら大間違い。朝食と共に夜な夜な拡散した細菌を胃袋の中に閉じ込めている。そんな状態でヨーグルトを食べてもプラスマイナスゼロだ。だから水だけでブラッシングしてから朝食を食べ、食べカスを除去。歯磨き粉を使うと歯を磨いた気分が出るのでだまされやすい。
そんなことはどうでもいいが、ウォーターピックを買ってみた。レビューを見ると「血まみれになる」というのが多かったので期待して最大値でやってみたが、血は出なかった・・・。もともと歯茎が締まっているので大丈夫だった。残念。血まみれになりたかった。血まみれマリーと呼ばせてよ。逆V(ラムダっつうかヘの字でいいじゃないかという意見はおいておいておいて)の食べカスもフロスで全ての歯間を通す面倒くささもこれ1台で事足りた。逆V(・・・しつこい)の内側の直下の歯茎のスキマだけはハブラシも届かなかったので、冷たいものが凍みたのだが、それも凍みなくなった。「の」が多すぎる。
こうして文明の利器に頼って生きていると、そのうちしっぺ返しをくらう。あげた記憶のないしっぺを返されるのだからたまったもんじゃない。