『敗北と死に至る道が生活』その2826
ゴールデンウィーク”バルセロナ”と会社の予定表に書いたら、正社員の女の子が「ガウディの伝言」という本を貸してくれた。ガウディは天才の域を超えている。神だ。ガウディは神だ。宗教と建築とデザインを石に託して、しかも空想レベルでなく実装レベルまで行っている。サグラダ・ファミリアは巨大な楽器でもあるそうだ。完成したらあの塔の部分が長い管楽器のように響くらしい。そしてサーチライト的なものをつけてバルセロナの町と自分自身を照らすのだとか。ガウディの時代にはそんな明るさの照明などなかったのに、完成時には出来ているだろうという予測で設計している。なーんて著者の外尾さんが「いいように受け取っている」だけで、ガウディ自身は「そこまで考えてないんだけど」と言うのかもしれないが。過去の偉人にインタビューできたら面白い。ダリもガウディも細かいのにスペインは大らかだ。ミヤジも好きなル・コルビュジエはスペイン訪問後ガウディを認めなかったが、数十年後に絶賛している。きっと直後はくやしかったんだろう。