『敗北と死に至る道が生活』その3074
夏は暑いだろうと言ってスイカをくれる。冬は風邪をひかないようミカンをくれる。自然の摂理は気味が悪いほどに理にかなっている。ちょっと親切すぎやしないかい。ペンギンが南極で暮らすようになったのは敵が少ないからだと聞いたことがあるが、冬にスイカが出来れば誰にも邪魔されずに種が結実するだろう。凍ってしまうとかいう心配は進化でおぎなえ。だからスイカは冬に出来る道なき道を歩むべく反抗を続けるべきなのだが、人間が育ててくれるもんだから夏のほうが努力せずに繁栄できる。楽な方、楽な方へと導かれ、個体はどうせいつか死ぬが種としては存続するから食べられてもいいのだ。そこまで読んでいるとしたらスイカ恐るべしだ。同様に犬も恐るべし。首輪という名の服従に何らプライドがないとせばオオカミやってるより楽だ。貴様らそんなザマでいいのか!と市ヶ谷のベランダで演説したとしたらどうよ。