『敗北と死に至る道が生活』その3697
実家は古いせいかどうか知らないが洗濯機を置くスペースがない。仕方なく洗面台の横に置いているのだが、全自動洗濯機だと人が通れなくなるので未だに二槽式のやつだ。隣の家は父の兄貴の家で、同じ不動産が同時期に建てた家なので構造が似ている。父もその兄も他界していて奥さん同士だけが住んでいる。
母が「隣のうちは全自動洗濯機なんだよ」というので「全自動洗濯機どこに置いてあるんだろうね」と聞くと「ヤマダ電機とかじゃない」と、とんちんかんな答を言う。私が全自動洗濯機がどこで売られているか知らないとでも思ったのだろうか。会話の流れが全然分かっていない。こういうことがしょっちゅうだ。
父が生前「お前はバカだな~」と母に言っていたのを思い出した。たわいもなく発している言葉だと思っていたが、案外本気だったのかもしれない。