『敗北と死に至る道が生活』その4653
かつて映画館というものがあったらしい。大きなスクリーンを大勢の人が見る場所が映画館。家にはモニターがあってネットで配信されるものをわざわざ足を運んで見に行くという意味が分からない。ニューシネマパラダイスの時代ならまだ分かるが、モニターもネットもある時代にとどめをさしたのが2020年の旧型コロナウィルス(当時は新型コロナウィルスと呼ばれていた)。と、考えさせられる映画を見た「スノーピアサー」。監督は先日アカデミー賞を受賞した「パラサイト」のポン・ジュノ。地球温暖化を食い止めるため、散布された化学薬品によってすべての陸地が雪と氷の世界になってしまった中を走る謎の電車の話。電車=地球と考えられる。増えすぎても乗れない電車。コロナウィルスは増えすぎた人類を減らすためにしかけられたのかと思う。そしてこの映画の結末は・・・。コロナ後の状態なのかもしれない。かすかな希望が白クマか。。
「パラサイト」の方がわかりやすくて面白いが、「スノーピアサー」は見終わった後、考えさせられることが多い。