『敗北と死に至る道が生活』その51
こうは見えても私も歯医者で冷汗(汗)をかいたことがある。私の行っている歯医者は、今からどういうことをするのか前もって説明しながら行う。口を開けているので相槌を打つのも一苦労だからやめて欲しいこともあるのだが、まぁ安心する。
ちょっと削るだけと聞いていたので麻酔は無いだろうと思っていたら『今から麻酔を打ちます』と当日いきなり麻酔を撃たれた時だ。覚悟がなかったので少し動揺した。肉体的には全然大丈夫なのだが、精神的に考えすぎて貧血気味になる。貧血になるとおでこにねっとり汗をかく。それが冷たい。だから冷汗か。
ぐったりしてしまった。しかし抜歯するときは前の週から聞いていたので、どうということは無かった。人間は肉体的には大丈夫でも精神的に死んでしまうこともある。子供だったら特にそうか。しかし医者ってのも失敗が許されないという世界だから相当緊張するのだろう。緊張するとミスしがちだ。
そういう失敗を訂正したものを『サービスパック』と称して配れば済むソフトウェア業界。もうちょっと緊張感を伴って仕事しなければと反省してみる。