『敗北と死に至る道が生活』その177
横並び。Yで始まるこの言葉の持つ独特な感性は我々にそこはかとなく安堵感を与え、それでいて5文字である。(ATM)ATM手数料横並び。しかも消費税つけて105円ときた。土曜日に1回引き出すと、それだけで利息の意味がなくなる。タンス預金の方がよっぽどマシとも言える。しかも防虫剤が効いているのだし、わざわざショベルカーなんか用意しなくても大人2人程度で持ち運びも出来るのである。大川栄策なんか一人でかつげるらしいぞ。っつうか引き出しだけ持っていきゃ十分だろが。
飲料の自動販売機も横並びである。縦に並べたら子供なんか(W)手が届かないのだし、第一危険である。だから縦には並べないのだなと感心しつつも私が気になるのはそんな横並びではない。価格横並び。水、お茶、コーヒー、ジュース、おしるこ、コーンポタージュ。自動販売機に入ればことごとく120円である。私が入っても120円か。お茶とコーンポタージュが同じ120円とはどういうことだろうか。しかも最後に残った数粒のコーンは缶から出てこないのである。直角に空を見上げてもなかなか出てこないのである。
まぁいいさ。どうだっていいさ。直角に空を見上げたら気持ちがいいさ。