『敗北と死に至る道が生活』その203
(映)戦場のピアニスト(音)を見てきた。あの映画で感動はしないだろう。作られた不幸の中で結果的に良かったことで感動してはいけない。それは作られた不幸なのだから。不幸が最初から作られなかった方がよっぽどいいのだ。感動で涙はしないが、切なくて悲しくて泣ける。ドイツは何故あそこまで暴走してしまったのか。ユダヤ人は何故あそこまで迫害されなければならないのか。そういう暴走を止めるにもやはり戦争の力は必要なのか。戦争をとめるには戦争が必要なのか。戦争がなかったら今の平和は築かれたのだろうか。私にはアメリカがイラク攻撃をするのが正しいのか誤りなのかわからない。日本政府と同じか。はっきり言えばいいのに。『実際のところどっちがいいか分らないんです』と。
攻撃をした後の10年後と、攻撃をしなかった後の10年後を見比べ出来るような装置があったらどうだろう。私に出来ることは平和な日常に感謝することくらいだ。何も出来ない。