『敗北と死に至る道が生活』その548
世界は広い。だいぶ昔、「どっちから書いてもいい」という言語があったそうだ。壁画の時代である。壁に文字を書いてゆくのだ。最初は左から右へ書いていた。行を折り返すときに「ふと気が付いた」のだろう。改行してそのまま右から左へ書くのだという。改行するたびにいちいち移動していたら大変だからだ。なんたって壁に書いているのだから立っているのだ。また、読む人も同じ理屈で楽なのだろう。つまりこんな感じだ。
今日はマンモスが暴れて大変だった。
。たし倒てっ張頑はんさ父おもで
大きすぎて持って帰れなかったから
戻に穴洞にうよる来にべ食に達子息
り、引き返してみたらマンモスがマ
。たいてべ食をスモン
いくら大昔だからって例文まで大昔にするこたぁないだろ。