『敗北と死に至る道が生活』その559
あなたはどんなバンドに所属していただろうか。バンドの名前は難しいものだ。奇をてらうと最初はいいが、時代とともに恥ずかしくなってくる。青春の頃だから中年になってもその名前でバンドを続けていることなんて誰も考えないからだ。私は『ザルツ・ライオンズ』『百姓一揆』『リエ&ジョーンズ』などを経て現在にいたっては何もしていない。たまに津軽三味線をつまびく程度だ。津軽三味線はトリルと撥で成り立っていると言うと津軽三味線ニスト(先生)に怒られる。ハンマリング・オンとプリング・オフに似た技法があるのだが、それとは違うらしい。下手にギターを知っている人はかえって津軽三味線をうまく弾けないそうだ。なにもかもが中途半端だ。
楽器をやってない人も一度バンド名を考えてみたらいい。いかに『エレファントカシマシ』が凄い名前かがよく分かる。