『敗北と死に至る道が生活』その677
父親に二輪免許の更新葉書が届いた。しかし更新手続きに行かなかったという。かつては私を後ろに乗せ、町中を走ってくれた。ヘルメットなんか要らない時代だった。最近は少し足を引き摺っている。買い物に便利だろうと買ったスクーターにも乗っていない。だから免許の更新を止めたのだろう。こうして段々自分の終わりを実感してゆく。どんな気分なんだろう。自分が段々終わってゆく様を自ら認識している。父は歯が数本しかない。去年入れ歯にすればと勧めたのだが、もういいと言って作っていなかった。『もういい』というのは人生のことだ。母は食事の用意に困っていた。あまり硬いものは出せない。人間は歯が無かったら歯茎が硬くなって何とかなるようだが、それにしても限度がある。この夏、父はやっと歯医者に行って入れ歯を作った。『もう少し行けそうだ』と実感したのだろうか。去年は少し諦めていたのかもしれない。私もいつか来るべき日が近づいたことを実感したが、今年はだいぶ調子がいい様子でそんなことも忘れさせてくれている。
私はいつまでも青春だという人が嫌いだ。飼いならされた豚どもよ。40過ぎてまだまだ青春だなどと口にするのも耳にするのもいやだ。ピアスをへそにするのはもっといやだ。『俺の青春は終わったけれど』と言い切るほうがよほど格好いい。老いることを、『落ちてゆく我が身を見る好条件』と表現する男。エレファントカシマシ。あぁ。日本にエレファントカシマシがいる。私にとって宗教より大切なことだ。
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