『俺の生活』その785
必要な物以外は不必要である。当たり前と言えばそうだが、本当にそうだろうか。私には男によく見られるコレクション癖というものが全くない。物を集めるという行為に何の価値観も見いだせない。どうせゆくゆくは死んでしまうのにお金をかけて集めたところでそれが何だと思う。やれ珍しい切手やら、貴重な限定アイテムやら、お宝グッズ。そんなものが部屋にあったからといって何だ。ホコリをかぶるから掃除をしなければならない。だからといって何かに包んで大事にしまっておいたら何のために持っているのかさっぱり分からない。
そんな私だから部屋の中が必要最低限。独房のようだ。毎日が楽しい。これは捨てられないだろうか?本当に必要だろうか?とばかり考えている。
しかし、いざと言うときは金に糸目はつけない。先日もフォアグラを喰いに、フレンチに行ってきた。フォアグラは私には食べられなかった。たいていの不味いものでももったいないから喰うのだが、フォアグラはヌルヌルした脂肪の固まりで若干苦みがある。赤ん坊のウンコ喰っているようだった。
外国人がイカの塩辛を食べたらあんな感じに不味いと思うのだろうなぁと分かっただけでもよしとしよう。