『メゾンカイザーのパンを喰らう生活』その876
私は日本人。米が好き。アメリカ大好き。ちゃうちゃう。小学生の頃給食はほとんど食パン。揚げパン。揚げパンはまだマシだったが、食パンは食うと吐いていた。大嫌いだったが給食委員が残すなと言って、みんなが掃除している間もひとりで食パンと戦っていた。今の時代からすれば虐待以外の何物。面倒だから語尾を。そんなことはどうでもいいが、それ以来、パンとは私の口には合わない異国の食べ物だと強制的に埋め込まれている。しかしタカシマヤで試食したメゾンカイザーのパンを喰ってから、『うまいパンはうまい』と知った。メゾンカイザーのパンは日本人の味覚に合わせずフランスのそのままを再現しているそうだが、そうだとすれば『日本人の味覚に合わせた』という他のパンはどこをどう日本人の味覚に合わせたのだろうか。
パンを主食にする多くの国はその日のパンはその日のうちに食べ、残ったパンはスープに浸す用に回すと聞く。