『最近のお気に入りは『スッパイマン梅キャンディー』生活』その1019
『浮かれた状態』というのは後に振り返るとものすごく格好悪い。ということを認識しつつ私は生活を続ける。先日テレビで80年代の特集をやっていたが、80年代というのは相当に恥ずかしい年代であった。みんな格好つけている。きっちりしたメイクに妙にデフォルメされた衣装。
具体例を出して申し訳ないが、安全地帯の玉置こうじ(自我分からん)に代表されるようにきっちりした髪型に肩パッドが入った衣装のことだし、チェッカーズのように足を妙な角度にまげてポーズを決めてみたり、脱ぐんだったら脱げや。的なジャケットの肩だけズラしての着こなし。きっちり横分け鼻でか兄さん。女性アイドルなんか眉毛ぼーん。などなど。。
馬鹿馬鹿しいにも程がある。今見るとそれが妙に格好悪い。竹の子族に代表されるようなパステルカラー調の薄っぺらな年代。60~70年代、90年代はそれなりに格好いいのに。
青春時代のほとんどを80年代で過ごしてきた身としては恥ずかしい限りである。もっとも世界的に見ればクイーン、クラッシュ、スティング率いるポリスなど、それなりに成果はあるのだが、日本国内は全然ダメだった。当時人気絶頂だったBOOWYの氷室の歌い方はなんとも男らしくない(未だに真似しているやからもいらっしゃるが)バブルがはじけたのが90年代前半だったことからも80年代は浮き足立っていたようだ。
エレファントカシマシのデビューは1988年である。宮本は周りを見渡して『無理して自分を高く見せると結局自分がつぶれてしまう』ことを自覚し、覚めた目で見ていた。拍手をもらうことを否定していた。『貴様らに何が分かる』とでもいいたげに妙なノリを受け付けることを拒み着席を求めた。
TVKで歌ったメンバーなし(カラオケ)での『奴隷天国』のVTRをもらったのだが、なんともすさまじい。ただならぬ気配。睥睨。私が一番気に入っているVだ。宮本が正当に評価されるのは100年後だったりして。