『ドゥーブルフロマージュ』その1369
最近はごく普通のことで評価される。東京タワーのドラマを見た。本を読んだ感想と全く同じだ。
『他人の母が死んだ』
ただそれだけだ。多くの子供が母の死に立ち会う。これで泣く人の意味が分からない。自分の母に置き換えて泣くのだろうが、置き換えなくても実際の母が存在する訳で、自分の母が死んだら泣けばいいのだ。私は冷たい人間なんだろう。私は冷たい人間なんだ。しかし昔『貝になりたい』で号泣したことがある。『貝になりたい』をかいつまんで言うと、『私は人を殺すために生まれてきたのではない。次に生まれるとしたら深海でひっそりくらす貝になりたい。』という話。
最近はごく普通のことで評価される。
がっちりマンデーでレジ打ち名人というのが出ていたが、それを職業として毎日レジを売っていれば、コツなど分かるはずである。それを『バーコードがこの位置ならエラーになりにくい』と語っていた。私から言わせればそれは名人でなく普通に仕事をこなしている。その名人といわれる人は普通のことをしてテレビに取り上げられていることをどう思っているのだろうか?
きっと能力のある人だから内心『どうして他のレジの人はこれが出来ないのだろう?』と思うだろう。