『敗北と死に至る道が生活』その1858
冷房は気持ちいいのに暖房は気持ち悪い。晩秋というか初冬というか。朝晩は冷え込む。空気に緊張感があって悪くない。水蒸気がないから空がやけに青い。ビルの輪郭がはっきりしている。ビルの輪郭など夏も冬もまっすぐだろうに。東京ガスのビルからは大量のスチームが立ち上っていて西新宿はニューヨークのようだ。
今年あたりは来ないんじゃないかと思うが毎年のように冬はやってくる。みんな外で平気な格好して電車に乗っているのに暖房が入っている。せっかく冬なのに暑くて気分が悪い。で、汗かいてホームについて外歩くから汗が一気に冷たくなる。そんなこんなで体調を崩す。製薬会社とJRは共謀しているんじゃないかと睨んでいる。
ザガットサーベイという本がある。初回だけは本屋で買って、レストランを評価すると毎年無料で送ってくれる。届かなかったのでメールで聞いてみたらヤマトのメール便。引越しが原因。ヤマトも顔見知りなのだがメール便は担当が違うのだろう。郵便局じゃないから転送情報もない。送ってくれると親切な回答が来た。郵便じゃないメール便というのは転居したらおしまいか。
夕飯は五反田のミート矢澤のハンバーグ。経営母体が肉屋で牛一頭丸ごと買うらしい。そこのハンバーグ。ハンバーグはうまいと言われてよく行くが実際のところ「このハンバーグ凄い!」と思った試しがない。ラーメンもそうだ。蕎麦や鮨やカレーは感嘆する店が沢山あってリピーターになるが、ハンバーグとラーメンに限っては再訪したくなるような店はない。これは好みの問題だろう。なんて言いながらいつか辿り着くんじゃないかとハンバーグやラーメンを食べ歩いている。
イタリアンに関しては辿り着いてしまったので、逆にイタリアンの店は行かなくなった。なんだろう。いろんな店を知っている人というのは辿り着いていないのか?辿り着いたと思うけどゴールはまだ先にもあるかもしれないということか。となると死ぬまで店を探し回って終わるのだろう。ミシュランは買う気もない。