『敗北と死に至る道が生活』その2227
家族も今のところ元気だし、悲しい別れもない。寒さをしのぐ部屋もある。肴は炙ったイカでいい。だから能天気なのだが、道に咲く小さな花を見て泣く。そんな形で存在しなくてもいいのに、何故に花は美しく咲く。もちろん「泣く」は誇張しているが、しばし立ち止まり感心するのである。だから殺人事件や痴漢報道を見ると、こんな立派な地球に生まれてきて何をやっとるのだと思う。犬に小便をかけられようが、文句のひとつも言わず草花のように凛として生きていく。しかしまぁガーベラという花は造花のように美しい。