『敗北と死に至る道が生活』その2337
「安政5年の大脱走」を読み終わった。板尾の脱獄王はここからヒントを得たのだろうか?おかげでラストのどんでん返しが予測できてしまった。にしても最後の1行で救われた。娯楽エンターテイメントはこうでいい。この作者はジャンルの幅が大きくて尊敬する。デビュー作「リカ」は出会い系のストーカー話だ。Cocco の本を読み終わった。きつい。自分のことは自分が一番よく知っている。他人は知らないだろうから生い立ちから丁寧に説明しているが、突然右折する。信号が青だろうが赤だろうが関係ない。親も困ったことだろう。
女子でもあんな気持ち分かるのだろうか。Cocco の腕を見ると分かるが、かつてリストカットをしていた。私にはさっぱり分からない結末であった。女子という生物の心の闇を見せてもらった気がするが、全ての女性が持っているものでもないだろう。つくづく男は単純だと思った。女性に裏があるとすればそれは心の中だが、男に裏があるとすればそれは背中だ。
人は少なからず「親を困らせてやろう」から「親を困らせてはいけない」に変心する。ならばハナっから「親を困らせてはいけない」ということでいいのではないかと思うが、成長ホルモンがそうさせないのだ。あなたの息子が反抗期なら「ホルモンのせいだからお母さんのせいじゃない」と言ってやれ。いずれ分かる日が来る。そして二人でホルモンをつつきあいながら酒でも飲め。それが人生ってやつよ。