『敗北と死に至る道が生活』その2619
3階まで行って「わん」と言ってきて下さい。そんなことはどうでもいいが、「謎のコードは謎のまま」「永久に来ないお客様用布団。いざというときカビ臭い」「巣立った子供が荷物だけ置きに来る」「服についていた予備ボタンが捨てられない」「期限切れの化粧品サンプルだらけ」そんな家にお住まいの庶民のみなさま今晩は。
「人生がときめく 片づけの魔法/近藤 麻里恵」を買ってみた。一時期ほぼ捨てたし、引っ越したのでだいぶ物が減ったはずなのにいつのまにかごちゃごちゃしてきた。部屋が広くなったので油断したんだと思う。女性が書いた本なので参考になるかどうか分からなかったが、「ときめくもの」だけ残してあとは捨てる。この人の言うことを真面目にやればいけるかもしれない。まだ読んだだけでやってないが。
同類は一箇所にまとめろと書いてある。本や雑誌は固まってはいるが、それが複数個所にあったりする。とりあえずここに。で、かれこれ三ヶ月。「動線など意識するな」ってのはその通りかも知れない。パンツは脱衣所に置いていたのだが洗濯物を畳むたびに脱衣所に置きに行っていた。一箇所なら洗濯物畳みました。しまいました。がすぐ終わる。
Amazonの物流ならともかく個人宅で動線を意識する方がかえって面倒なのかもしれない。動線を意識すると「これはここでいいのだろうか?」と位置ばかり気になる。気にしてる割には実践出来てなくてストレスだ。どこだっていいから定位置を決める。かったるいのでハンガーを多用していたが、畳めと言う。畳んでしかも重ねるなと。物は隠れていると存在を忘れる。
存在を忘れてしまうということは不要だということだ。で、いざ整理しようとひっくり返すと「ここにあったんだ」とまたしまいこむ。これの繰り返し。もう21世紀なんだから過去の過ちを繰り返したくない。「物は隠れていると存在を忘れる」すなわち収納などするなとも言える。
家電の説明書も思い切って捨てろと書いてある。確かに捨てたらすっきりする。やってみよう。こんなに難しい iPhone でも最初から説明書などついてなかったし。最初びっくりしたが Apple は正しかったのだ。そういやビデオの説明書なんか買ったとき以来一度も開いてない。ネットで調べりゃなんとかなるし。となるとあのバインダーも要らなくなるし、バインダーを置いてある棚も要らない。棚が要らなければ部屋も要らないし、私自身はどうだ。ときめくかと言われればときめかないのだ。あなたはどうだ。自分にときめく?それは日本語で「動悸」って言うんですよ。