『敗北と死に至る道が生活』その4124
シェルターのセトリ実家のある船橋市は独居老人に無料でALSOKを設置してくれる。(もしかしたら障害認定のある人だけかもしれないが)部屋にセンサーがあって24時間生体反応が無いと通報されるしくみだ。
先日、母を連れて温泉に行った時「外出ボタン」を押し忘れて大変な騒ぎになってしまった。警備員が自宅まで見に来て近所の人から温泉に行ったと聞かされたらしい。
私の携帯にも電話があったが朝食会場に行っていたので出られなかった。正常に機能することが確認できた。ALSOKの機械は玄関に置いてあって光っている外出ボタンを押すのだが、母はそれを習慣にせず、何故か布を被せている。昭和の人間はやたらと布を被せがちだ。固定電話にもかけてある。
そのくせ台所は不衛生だといつも姉に怒られている。シンクの隅の生ゴミカゴも姉に捨てられていた。あんなもんがあるから小蝿がくるのだ。最近の姉は母が風呂に入っている間にもくもくと冷蔵庫の食材を捨てている。見られると「あーそれ後で使うんだ」と賞味期限をだいぶ過ぎているのに文句を言われるからだ。老人は体が弱いから賞味期限を守らないといけない。